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立体商標について(2)

「ロゴマーク作成と知っておきたい商標のお話」の13回目です。前回は、立体商標という商標の種類についての概説をお話し致しました。
今回は、具体的にどのようなものが国内で立体商標として認められたのかについて、お話し致します。

立体商標であることが認められた最近の例として話題になったのは、「ジャンポール・ゴルチエ」ブランドの女性型香水瓶です。
女性の胸部及び腹部のくびれなどを表現した、独特な形状が特徴的と言えます。

日本で同ブランドの香水を販売している資生堂子会社のボーデ・プレステージ・インターナショナルは、女性型香水瓶の立体商標を登録しようとしたところ特許庁に否認されたため、その取り消しを求めて訴訟を起こしていました。
そして、2011年4月21日、「特異性を有した容器で、目に付き易く、強い印象を与える」・「女性の身体をモチーフにした容器の中でも、このような形状のものは他に見当たらない」との判断が下され、特許庁の審決は取り消されることとなったのです。

同商品は平成6年に発売されて以来15年以上にわたって販売され続けており、雑誌などでも取り上げられています。
こうした点から、「形状による識別能力がある」との判断がなされたのでしょうね。