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ニッカウイスキーのヒゲの人物は誰なのか?

今回紹介する「男性らしいロゴ」は、どっしりと落ち着いた雰囲気の、大人の男を感じさせるデザインのものです。

ブラックニッカのラベルに描かれていることでお馴染みの、このヒゲの立派な男性。
1965年に登場して以来、今やニッカウイスキー株式会社のマスコットキャラクターとも呼べる存在になりました。ブラックニッカ以外にも、数種類のニッカ製ウイスキーのラベルにデザインされています。

さて、この男性ですが。「元ネタ」となったのは19世紀英国の「W・P・ローリー卿」という人物。
ローリー卿は、香りの効き分けが得意であったとされるウイスキーブレンドの名人で、「キング・オブ・ブレンダーズ(ブレンドの王様)」と呼ばれていました。
描かれているのは、ウイスキーの原酒をテイスティングしている姿なのだそうですよ。

ウイスキー作りの理想像としてローリー卿がデザインモチーフになったという訳ですが、このラベルを考案したニッカウイスキーの創業者・竹鶴政孝氏は、同様に立派なヒゲを蓄えていた為、ラベルのモデルになっているとよく勘違いされたのだとか。

竹鶴氏はそんな指摘を受けると、「わしは自分の顔をラベルに使うほど厚かましくない」・「わしはラベルの男のように目が青くないだろう?」などと笑いながら答えたと言います。